アパレル業界にとってCRMを導入するメリットは、顧客リレーションシップの構築に活用できる点にあるでしょう。
顧客データを細分化して分析することで、顧客のニーズや嗜好を知ることができ、それぞれの顧客に最適な商品提案や広告展開を実施することが可能となります。
また、商品の売れ筋や傾向などもCRM上で可視化されるため、店舗レイアウトや商品陳列など店舗運営にも役立てることができます。
レディースシューズの製造・販売を手がけるダブルエーでは、メールを活用したマーケティングを展開。ECサイトのお得な情報を店舗会員に送るなど、オムニチャネル化を進める取り組みを行っています。
メルマガの開封率は30%と高く、同社の売上にも大きく貢献していましたが、さらに売上拡大を図るには新しいチャネルが必要との考えから、CRMの活用に着目しました。
CRMに蓄積された顧客データの分析結果から仮説を立て、顧客をセグメント化。夏セールのタイミングに合わせて、SNS上でターゲット毎に適したなデジタル広告を配信。
結果、ECで売上前年比160%を達成。CRMを活用した広告展開は、仮設立てだけでなく、効果検証などPDCAサイクルを回すのに役立ちます。同社では、引き続きCRMを活用した広告展開に前向きな意欲を見せています。
レッグファッションで若者から多くの支持を集めているタビオの事例です。昨今、靴下業界では激しい価格競争が進んでおり、顧客獲得のためのマーケティングに各社力を入れています。
タビオも例外ではなく、ECサイト会員に定期的にメルマガを一斉配信していました。しかし、顧客の反応が悪いことが課題となっており、CRMを活用したメール配信システムの見直しに着手し始めました。
従来の一斉配信から、ターゲットを絞り込んだ配信に変更。専用の解析ツールを使い、CRMの顧客データと行動履歴データを分析して、顧客のセグメント分けを実施しました。
配信方法を変えた後、メールの開封率は2倍、クリック率は2.2倍とそれぞれ飛躍的にUP。売り上げも以前の1.5倍に伸び、CRMを活用した施策が大きな成果を生みました。
新規参入が後を絶たないアパレル業界においては、CRMで顧客情報を管理する以外に、マーケティングの領域での活用が盛んに進んでいます。
CRMを導入してマーケティングにも活用したいのであれば、自社の業態や課題に適した機能を搭載しているCRMを使用するのがおすすめです。
当サイトでは、抱える課題別におすすめのCRMツールを紹介しています。自社で抱える課題解決のためにCRMツールの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
自社の課題にアプローチできる
おすすめのクラウドCRMツールをみる
機能の種類が多く、料金プランも様々で、適切なツールを見つけにくいと感じていませんか?
ここでは、業界の特徴に合わせたおすすめのツールを3つに分けてご紹介しています。
接客業/サービス業向け
旅行、宿泊施設、飲食、
美容、コールセンターなど
顧客体験の向上や
リピーター増加を狙える
¥100,000~(税不明)
製造業/販売営業向け
メーカー、ベンダー、
システム開発、ECなど
営業活動から生産管理まで
効率化を支援する
¥3,300/1人 ~(税込)
専門領域での活用
病院、地方銀行、不動産、
教育機関、士業など
業界のルールにあわせて
自由にカスタマイズできる
¥22,000/10人 ~(税込)
※費用はプランやライセンス制度によって異なります。詳しくは各社の公式サイトでご確認ください。